- 発行責任者
- 特定非営利活動法人クリエイトひがしね 理事長 菊地 和博
- 特集1 安心して子育てができる社会を取り戻したい!
- 特集2 未来の親育て・中高生の育児講座「あかちゃんが先生」
- 特集3 けやきホールでの過ごし方
特集1 安心して子育てできる社会を取り戻したい!
崩れてしまった共同養育の仕組み
私たち人間は、数百万年もの間、親子だけでなく仲間と集団生活を送り、共同で子育てをしてきました。こうした共同養育社会では、初めての子育てでも困ることはなかったはずです。子どもの頃から赤ちゃんと接し、子育てで分からないことがあれば、すぐに仲間から教えてもらえたからです。
ところが、高度経済成長期以降、社会が急激に変わりました。少子化や核家族化の進行、転勤家庭の増加、個人主義の台頭によるつながりや共助精神の弱体化などの現象が起きたのです。
この結果、子育てに対して、次のような逆風が吹くこととなりました。
- 赤ちゃんに接する機会がないまま大人になる人が増え、親になっても子育ての仕方が分からず悩んでしまいます。
- 子育てに悩んでも相談できる人がいないため、不安や孤立感が募ってしまいます。
- 大人中心の社会となり、子どもの泣き声や大きな声、せわしない動きを快く思わない大人が増え、子どもを連れての外出をためらうようになります。
つながり① 共育(ともいく)の取り組み
親子同士と地域の団体がつながり、東根市の自然、文化、歴史などを体験する事業を行っています。
この事業は、当法人の理念の一つである「共育」という考え方に基づいています。
親・子ども・地域住民が関わり合うことで、三者が「共に育つ」ということです。
スタートは米作り体験
今から17年前、この幼児共育事業を始めるにあたり、どんな体験活動に取り組むべきか話し合った結果、「米ができるまでを多くの親子に体験してもらいたい」という思いに至りました。
しかし、その実現には、米作り体験を丸ごと引き受けてくださる地域団体を見つける必要がありました。情報を集めて検討を重ねた結果、「沼沢活進会」にお願いすることになり、快くお引き受けいただきました。
こうして、米作り体験がスタートしました。



共同養育社会の再現
沼沢地区に春が訪れると、畔の草刈りから始まり、田起こし、水引き、代かき、田植え、草取り、稲刈り、脱穀、精米まで、一連の稲作を体験し、晩秋には収穫祭を行いました。
苦労の末に迎えた収穫の喜びはもちろん、それ以上に大きな実りとなったのが、参加した親子と沼沢活進会の皆さんとのつながりです。
作業を重ねるごとに絆が深まり、「一つの家族のように思えてきた」という言葉が聞かれるようになりました。みんなが集い、多世代交流をする様子は、まさに共同養育社会そのものです。
親子は安心感に包まれ、活進会の皆さんも実の子や孫のように温かく接してくださり、「共育事業を行って本当に良かった」と実感しました。



この幼児共育事業「里山 deあそびあ」は、さまざまな団体の協力を得て他地区にも広がり、今年度は長瀞地区、白水川、東根地区で開催する予定です。
このように、豊かで便利な社会と引き換えに、子育てしづらい社会が訪れました。
しかし、私たちには共同養育のDNAが刻まれているため、親だけで子育てを担うことは容易ではありません。その結果、「子育て」が「“孤”育て」となり、苦悩する親が増えてしまったのです。
安心感を育むのは「つながり」
このような状況の中、子育て支援に取り組む当法人は、かつての「安心して子育てができる社会」を取り戻すことが使命だと考えています。
では、どうすれば安心して子育てができる社会を再建できるのでしょうか。
そのキーワードは「つながり」です。具体的には、「親子同士のつながり」「親子と地域の大人・団体のつながり」をつくることで、次のことが期待されます。
- 子育ての悩みをいつでも相談できるため、安心感が高まります。
- 親みんなで子どもみんなを見守ることで「ナナメの関係性」が構築され、心にゆとりを持って我が子に接することができます。
- 地域の大人が、子どもや子育てに積極的に関わり、子どもの行動や遊びにも寛容になります。
「つながり」をキーワードに、安心して子育てができる社会づくりに取り組む事業を紹介します。
つながり② オレンジリボン運動の取り組み
オレンジリボン運動の目的
「虐待を受けて苦しむ子どもをなくしたい!」そう願い、当法人では三年前からオレンジリボン運動に取り組んでいます。オレンジリボン運動は、単に「子どもを虐待しないで!」と呼び掛ける運動ではありません。親が虐待に向かわずに済む社会、すなわち「安心して子育てができる社会」をつくろうとする運動です。
虐待を行ってしまう主な要因は、思い通りにいかない子育てや家族間トラブルなどによるストレスだと言われます。そのストレスが、弱い立場の子どもに向かいやすいわけですが、もし、身近に心の支えになってくれる人、相談にのってくれる人がいれば、虐待にまで発展することはないはずです。また、店や乗り物の中などで子どもが泣いたとしても、「子どもは、泣くのが当たり前」という大らかな気持ちで見守ってくれる大人が増えたなら、外出しやすくなるでしょう。それには、やはり、多くの「つながり」をつくる必要があります。
オレンジリボンフェスタを開催!
このオレンジリボン運動を広く周知し、「安心して子育てができる社会」を一歩でも前に進めたいという願いの下、毎年、秋に「オレンジリボンフェスタ」を開催しています。
メインテーマは、子どもの存在をみんなで大切にしたいという思いから『こどもどまんなか』とし、サブテーマをまずは、「多くの人がつながり合いましょう、そして、みんなで支え合って、楽しく子育てをしていきましょう」という願いを込め『つながりあうべ ささえあうべ わらいあうべ』としました。
フェスタの中で、つながり合う機会となるのが「遊びと体験ブース」です。これは、子育て支援・福祉・人権擁護等、子どもや子育てに関わる団体が、遊びや体験を行う楽しいブースを出展します。このブースが、親子と各種団体との「出会いの場」「つながる場」となります。そして、子育て中の多くのみなさんに、「こんなに多くの人・団体が、私たちを見守ってくれているんだ」「困ったことがあったら、この団体の方に相談すればいいんだ」という安心感を持ってもらうのが目的です。
多くの人がつながり、安心して子育てができる社会をつくれるように、どうぞご来場ください。




詳しくは最終ページで
タントクルセンター 子育て3(SUN)センター けやきホール/子育て支援センター/ファミリー・サポート・センター 3つのセンターとみんなをつなぐ みんなでぎゅ!
特集2 未来の親育て
親は最初から完璧ではなく、言葉が通じない我が子とふれあう中で親としての心を養い、子どもと一緒に育っていきます。未来がどれほど便利になっても、子どもから伝わる命の温もりや心のつながりは欠かせません。だからこそ、中高生が子育て中の大人から「生の声」を聞き、実際に関わることには大きな意味があります。子どもの笑顔に心が救われる瞬間と、自分の時間がないほどリアルな大変さの両方を等身大で知ることは、中高生自身が「将来どんな大人になり、どんな家庭を築きたいか」を具体的に考える大切なきっかけになります。大人のリアルな経験に触れて命の温もりをつないでいくことこそが、未来へ一歩を踏み出す力になるのです。
中高生の育児講座『あかちゃんが先生』
育児講座「あかちゃんが先生」を開催しました。中高生が「生徒」になり、乳児親子に「先生」になってもらう講座です。赤ちゃんと関わる中で、赤ちゃんの心身の発達や、お父さんお母さんの我が子への関わり方を肌で感じていました。



参加した感想
- 赤ちゃんって思ったより温かくて、一生懸命生きていると感じた
- 親御さんから子育ての大変さを聞いたり、片時も目を離さず赤ちゃんを見守る姿を見たりして、子育ての大変さを知った
- 自分も親に大切に育てられたことを実感できた
- 自分が将来、親になった時のイメージが湧いてきた
- 子どもに関わる仕事に興味がわいた
ご協力いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。同講座は12月にも開催予定です。
地域全体で子どもたちを育む大切さ
赤ちゃんが中高生と関わることは、いつもと違う視線や大きな手、聞いたことがない声のトーンなどが刺激となり、社会性や好奇心が育まれます。子どもたちの成長に関わる大人の手が多いほど、子育ては豊かで安心なものになるのです。次の世代へ赤ちゃんの温もりがバトンパスされていくように、大人も子どもも、みんなが一緒に安心して成長していける社会を地域全体でつくっていきましょう。


特集3 けやきホールでの過ごし方
けやきホールは子どもの「じりつ」を応援します!
子どもが持つ「やってみたい!」という思いは、「自ら育とうとする力」のあらわれです。
けやきホールが、小学生になると保護者の同伴なしで遊びに来られるようになっています。これは、子どもたちの「自分のことは自分でやってみよう!」「やりたい遊びをとことんやってみたい!」という気持ちを応援したいからです。ご家庭でも、今一度けやきホールの利用について確認していただけると嬉しいです。

保護者なしで遊びに行くとき、何に気をつければいいですか?
- 受付で、おうちの人の電話番号を書きましょう!
けがをしたときや具合が悪くなったとき、スマホの充電が切れて連絡できないときに必要です。 - 持ち物は自分でしっかり管理しましょう!
出しっぱなしにすると、どこかに置き忘れてしまうかもしれません。財布やスマートフォンなどの貴重品は「100円返却式のコインロッカー」を使用してください。 - ごはんやおやつは、決められた場所で食べましょう!
食べ物が落ちていると、赤ちゃんが間違って飲み込んでしまう(誤飲)ことがあるため気をつけてください。 - おうちの人に伝えましょう!
家を出る前に、おうちの人に「けやきホールに行ってくるね」と行き先を伝えてから遊びに来てください!
遊んでいる途中に、ひとりで解決できないことが起こったら
困ったことがあったら、いつでも近くのスタッフに声をかけてくださいね。誰かに頼ることも、大切な「じりつ」の一歩です!
小さなお子様連れの保護者の方へ
小さなお子さんも、小学生の遊びや自立に向かう姿を見ることで、自身の育ちに必要なことを学んでいます。保護者の皆さんも、スタッフと一緒に温かく見守っていただけると嬉しいです。気になることがありましたら、遠慮なくお声がけください。
アイディアが、カタチになるワクワクの世界 ひらめきと笑顔が生まれるけやきホールの工作コーナー
工作コーナーは、子どもから大人まで誰でも自由に楽しめる創作空間です。
牛乳パックや空き箱など、身近にある素材を見ると、子ども達のアンテナが動き出し、自然と手を動かし始めます。その度に新しい発見があり、完成した瞬間の達成感は最高の笑顔に。
途中で苦戦しても、「いいこと思いついた!」と豊かな創造力で、素敵なひらめきに変える子ども達。自分を表現できる工作コーナーで、自分のアイディアを形にしてみませんか?


- 工作コーナー利用時間
- 9時~18時(土・日・祝日・長期休みを除く)
オレンジリボンフェスタ 2026 in ひがしね こどもどまんなか
つながりあうべ ささえあうべ わらいあうべ
- 会場
- ひがしねあそびあランド
- 日時
- 9月27日(日)10:00-15:00
- 入場
- 無料
※雨天決行
- 「遊びと体験のブース」
- 「みんなのステージ」
- 「子育てなんでも相談室」
- スペシャル企画(約20分間)「子育てミニ講演会」
講師・演題 野井 真吾 教授(日本体育大学教授)「子どものからだと心を育む子育てのヒント」
その他、「こども商店街」や「ベーゴマ大会」などもあります
野井真吾先生は、一貫して子どものからだと心について研究されており、当日は、子どもたちの健やかな育ちに必要な環境や働きかけなどについて教えてくださいます。
野井先生は、オレンジリボンフェスタ前日に「タントクルセンター」で開催される「東根市人権フェスティバル」においても講師を務められます。こちらにも、どうぞ足をお運びください。
東根市人権フェスティバル
- 日時
- 9月26日(土)14:00-15:50
- 演題
- 子どもの権利条約の視点で考える!子どものからだと心
- 講師
- 野井 真吾 教授(日本体育大学教授)
- 会場
- ひがしねタントクルセンター 大ホール
令和8年度 子育てサポーター養成講座を開催します!
ファミ・サポTOPICS
ファミ・サポでは、地域全体で子育てを支えるための講座を開催します。
会員の方はもちろん、子育て・孫育て中の方や、地域の子育て活動に興味がある方など、どなたでも参加できます。
講座では、小児科医や臨床心理士といった専門家の先生をお招きします。子どもの心の発達、病気やケガの基礎知識、栄養満点の食生活から東根市の子育て支援制度まで、日々の育児やこれからの子育てサポート活動にすぐ役立つ知識が学べます。
- 期間
- 令和8年10月~令和9年2月 計11日間
※詳しい日程は、HPや各SNSへ掲載します
この講座が、地域で子育てを支え合う優しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。皆さんのご参加を心よりお待ちしています!
東根市さくらんぼタントクルセンター
けやきホール/子育て支援センター/ファミリー・サポート・センター
- 住所
- 〒999-3796 山形県東根市中央一丁目5番1号
- 電話
- 0237-43-0731
- FAX
- 0237-43-0732
- 利用時間
- 9:00~18:30
- 休館日
- 毎月第2水曜日(8月は第4水曜日)※祝日にあたる場合は翌日
ひがしねあそびあランド
- 住所
- 〒999-3721 山形県東根市大字東根乙1119番地の1
- 電話
- 0237-43-5551
- FAX
- 0237-43-5557
- 開園時間
- 4月1日~9月30日 9:00~18:00 10月1日~3月31日 9:00~16:00
- 休園日
- 毎月第2水曜日(8月は第4水曜日)※祝日にあたる場合は翌日・年末年始(12月28日~1月4日)
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