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遊び育つ子どもをみんなで育む情報紙

あそびあタイム No.44 2025年2月10日発行

デジタルブックで読む
あそびあタイム No.44の表紙

「みんなでぎゅ!」と「あそびあタイム」がいっしょになったよ!!

号数
No.44
発行日
R7/2/10発行
発行責任者
特定非営利活動法人クリエイトひがしね 理事長 菊地 和博

12月25日にけやきホールがリニューアルしたよ!

特集 これからの子育てを考える 連続講座 レポート!!

特集 令和6年度 これからの子育てを考える 連続講座 子どもにとって最善の利益(well-being)とは? レポート!!

令和6年11月19日の第1回目は加勢さんによる「感覚統合を学ぶ」講座を、12月12日の第2回目の講座では渡辺さんによる「幸せな人生を生きるための性教育」講座をタントクルセンターとオンラインで開催しました!2回分の講座レポートをご紹介します!

感覚統合を学ぶ 子どもの困った行動には理由がある

第1回 講師 株式会社リニエR 山形県統括責任者 加勢 泰庸氏

第1回講師の加勢泰庸氏

「感覚統合」とは

私たちは音や風景、肌触りなど、たくさんの刺激に囲まれて生活しており、それらの刺激を「感覚」として受け取ります。感覚には触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚・固有受容覚(※1)・前庭覚(※2)の7つがあります。これらの感覚が脳に送られると、脳はすぐさま分類したり整理したりします。この働きを「感覚統合」と言い、この機能が正常に働くと「身体の状態を把握する」「道具を使いこなす」といった行動がスムーズにとれます。

※1…筋肉や関節を通して、身体各部の位置や動き、力の入れ具合などを感じる感覚
※2…三半規管などを通して、身体の傾きやスピード、回転などを感じる感覚

誰も悪くありません

ところが、正常に働かないと、困った行動が起きることがあります。例えば、「落ち着きがない」「姿勢が悪い」「手先を器用に使えない」「物をよく壊してしまう」といったことです。これらの行動を見た親や先生は、つい怒ってしまいがちです。でも、統合機能に原因があるとしたら、子ども自身はどうしようもありません。かといって、親の躾や先生の指導が悪いわけでもありません。感覚統合を原因とする“困った行動”の場合は「誰も悪くない」、これが大前提となります。

周囲の大人の役割

では、周囲にいる大人はどうすればいいのでしょうか。それは、困った行動の背景には感覚統合のトラブルがあるかもしれないと考え、対応策をとってあげることです。それには、まず、感覚統合の仕組みを正しく知ることが必要です。感覚統合の仕組みを理解することは同時に、自閉スペクトラム症・限局性学習症・注意欠如多動症といった神経発達症への理解にもつながります。それは、神経発達症の症状には、感覚統合がうまくいかないことが関わっている場合があるからです。

感覚統合を促進する対応策

対応策については、難しく考える必要はありません。普段の生活や遊びそのものが感覚統合を促進します。ブランコや滑り台遊び(前庭覚)、粘土や泥遊び(触覚)、荷物を持つ手伝い(固有受容覚)など、どれもが有効な対応策となります。また、トラブルの原因が明らかな場合は、その原因を取り除いてあげることが大切です。

視覚
視角に入るものに敏感に反応しやすい場合は、視覚情報を少なくします。掲示物を最低限にしたり、一番前の席にしたりすることが有効です。
前庭覚
授業中に、ぼーっとした場合、例えばトランポリンでジャンプをすると、刺激となって集中力が戻ります。
多動性がある場合は、走り回るような活動を行ってから授業に入ると集中しやすくなります。
固有受容覚
物の扱いが雑で、よく壊してしまう場合は、力の調整がうまくできるように“ごっこ遊び”の中で「〇〇を持ってきてね」という場面をつくり、物を持ったり置いたりする感覚を身に付けさせることが有効です。

感覚がすべての土台に

感覚統合は、積み木がピラミッドの形に積み上がるように発達するものです。私たち大人は「運動ができる」「勉強がわかる」「コミュニケーションがとれる」といった力を求めがちですが、それらはピラミッドの頂上にある高度な力です。それぞれの感覚が発達し、しっかりとした土台にならなければ、高度な力を望むことはできません。大切なのは、土台となる感覚へのアプローチです。子どもを中心に据え、困り感を抱えている本人のために何ができるだろうと考えながら一歩ずつ進めていくことが、子どもたちの最善の利益に結び付くはずです。

感覚統合のピラミッド

参照:感覚統合〜感覚による発達〜 https://ameblo.jp/usushiopan/entry-12325600767.html

第四段階
感覚統合の最終産物
第三段階
目で見たところに正確に手指がいく、形や音を区別できるなど
第二段階
自分の体をイメージする、慣れない運動を組み立てるなど
第一段階
姿勢を保つ・バランスをとるなど

(土台の積み木)聴覚/前庭覚/固有受容覚/触覚/視覚

幸せな人生を生きるための性教育 自分を大切にする・他者も大切にするために

第2回 講師 マミー助産院 院長 渡辺 雅美氏

第2回講師の渡辺雅美氏

幸福度が低い日本の子どもたち

性教育は、二次性徴や性行動に関わることと捉えられがちですが、幸せな生き方につながる幅広いものです。また、一人として取り残さないようにしたいという願いから「包括的性教育」と呼んでいます。

性教育が目指すのは、すべての人が幸せな人生を送れる社会を築くことです。その土台となるのは、「自分を大切に思える気持ち」と「他者も大切に思える気持ち」です。ところが、日本の子どもたちは、豊かで暮らしやすい社会にいながら、自殺率の高さや幸福度の低さは、先進国の中で上位にいます。自分を大切に思えない、幸せだと思えない気持ちはどこから来るのでしょうか。また、その原因を取り除くために大人はどうしたらいいのでしょうか。

生きづらさを生む“当たり前”

始めに、子どもたちが持つ生きづらさの要因を考えてみましょう。懸念されるのは、大人が社会の価値観を“当たり前”として伝えていないかということです。例えば、社会の中で作られた男らしさ・女らしさという性別による違い(ジェンダー)を口にしていないでしょうか。また、高い身長、色白な顔、ぱっちりとした目など、本人の努力とは無関係な要素を誉め言葉にしていないでしょうか。それらの言葉が自分に当てはまらない場合に自己肯定感を失っていきます。社会の“当たり前”が、子どもの生きづらさにつながっているのです。

生きづらさを生まない三原則

それでは、生きづらさを生まないために、大人はどんな意識に立てばいいのでしょうか。それには、性を伝える際に大切にしている三原則が役立ちます。

1 性を肯定的に伝える
性は、人生を豊かにしてくれる大切なものと捉えましょう。そうすると、希望を抱かせる言葉が増えます。
2 性を科学的に伝える
道徳面に重点を置くより、身体の機能や心の反応について科学的に伝えましょう。そうすると、行動や生き方について真剣に考えるようになります。
3 性の多様性を理解する
男女・夫婦・家族構成等に関する“当たり前”を見直し、誰もが幸せに向かって生きています。「みんな違って、みんないい。」という意識を持ちましょう。

子どもを大切に思う大人に

もう一つの大切な意識は、子どもを大切な存在として認めることです。その意識が十分かどうかは、子どもから相談相手に選ばれるかで判断できます。子どもは、「この人なら大丈夫!」と信頼できる大人にしか相談を持ち掛けません。その信頼感は、次のような言葉と態度の積み重ねによって築かれます。

子どもと対等な関係で話をする。

大人の役割の重要さ

幸せな人生の土台となる「自分っていいな」「みんな違って、みんないいね」と思える気持ちを育むのは、大人一人ひとりの意識や価値観です。子どもたちの幸せのために、この機会に、自分の意識や価値観を見つめ直してみませんか。

タントクルセンター 子育て3(SUN)センターとみんなをつなぐ みんなでぎゅ!

※[けやきホール][子育て支援センター][ファミリーサポートセンター]3つのセンター

感覚統合あそびの紹介 けやきホール編

遊びの中には前庭覚、固有受容覚、視覚、聴覚、触覚を刺激する仕掛けがたくさんあります。子ども達の動きをちょっと違う視点で見てみると、何気ない動きが発達に大切だということが分かります。

遊びの中で子ども達の感覚がどのように育つのか、今回はけやきホールでの遊びの中から見てみましょう。

遊びで育つ感覚の種類を下記の記号で紹介してるよ!

天井ネットで遊ぶ子どもひだまりの丘で遊ぶ子どもスロープで遊ぶ子どもたちジャングルジムで遊ぶ子ども

すべり台

加速度や体の傾きを感じるね!

体のバランスを保つ力、スピードをコントロールする力。★□●

風の塔・鏡の塔

はしごや登り棒をつかんで登り降りするよ!

手足の筋肉や関節を使い体を支える力。手足の指先への感覚が刺激され力加減をコントロールする力。★□

天井ネット・枝渡りネット・木登りの塔

安定しないネットロープを体のバランスを取りながら移動するよ!

体の動きをコントロールする力、姿勢の維持。★□●

ひだまりの丘

クッション性の凸凹した丘。不安定な場所を足の指先まで使って移動するよ!

バランスを保つ力が培われ、土踏まずの形成が促される。★●

スロープ

《ハイハイ》ゆるやかな斜面をバランスをとりながら進むよ!

体幹とバランス感覚。右手と左手、目と手、手と足など、2つの力を同時に使う力。★◆

《歩く、走る》

揺れやスピード、体の傾きをコントロールする力、体のバランスを保つ力。★◆

すもうマット

相手の体をとらえる、押す、倒そうとする、相手の力を受け止めてこらえるなどの全身運動だよ!

力の加減、体のバランスをコントロールする力。★□

おままごと

食材を押さえて切る、調理器具を使い混ぜるなどの指先を使った細やかな動きをするよ!

運動神経機能、豊かな想像力、社会性や心の成長。□●▲

ジャングルジム

けやきホールのジャングルジムは互い違いにネットが張ってあるため、通れる場所を探しながら潜り抜け移動するよ!

その空間に見合った姿勢、動きで対応する力、腕の力。★□●

令和6年度 東根市ファミリー・サポート・センター 子育てサポーター養成講座

ファミリー・サポート・センターでは、ファミ・サポのあずかり活動や地域の中での子育てを支援するため、子育て支援に必要な内容を合計24時間で学ぶ「子育てサポーター養成講座」を令和6年10月から令和7年1月の間で開催しました。今回は、その講座の中から「子どもの遊び」をご紹介します。

講師 山形県家庭教育アドバイザー 渡邉 裕子氏

講師の渡邉裕子氏

子どもにとっての遊びとは何か 遊びは子どもの権利

子どもの一日は「生活と遊び」からなりたっています。子どもは生活以外の時間のすべてを使って遊びを楽しみます。大人は、子どもが遊びを楽しむことができるような環境づくりを行い、子どもの言葉に耳を傾けながら、「子どもが遊ぶこと」を子どもの権利として保障することが必要です。

遊びによって育つもの

「楽しいものが遊び」で自らやりたいことをやるものです。

言葉を獲得する前の赤ちゃんの興味や関心は自分の手や足。次は手が届くモノを触ったり、なめたりして感覚を磨きます。遊びを通して人と関わりながら、モノで遊び、一緒に遊ぶ楽しさも知っていきます。

子どもは遊んだ結果として、運動能力、想像力、社会性、ルールを守る力などを獲得し、心と体全体で育っていくのです。

遊びにおける大人の役割

遊びには2つの方向性があります。

1つ目! 自分づくりの遊び「ひとり遊びなど」
危険がない限り、静かに見守ることが大切です。
2つ目! コミュニケーションの遊び「一緒に遊んで!」
子どもは遊びのプロです。子どもにゆだねて、「あそび心」を持ち一緒に楽しく遊びましょう。

わらべうた

わらべうたは、子どもも大人も歌いやすく、声を出しふれ合うことで同じ気持ちで時間を過ごすことが出来ます。子どもに愛着がわき、大人の養育性も育みます。また子どもの体に触れながら歌うことで、子ども自身が自分の体を知るきっかけになります。

歌の中で名前を呼んだり、仕草遊びを入れたり、遊びの中にわらべうたを取り入れ、たくさんコミュニケーションをとってくださいね。

(写真)いっぱいふれあってね♡

わらべうたでふれあう親子

ファミ・サポの「子育てサポーター養成講座」は令和7年度・令和8年度も引き続き開催します!

ファミ・サポの協力会員の方はもちろん、子育て中・孫育て中の方、地域の子育て支援をしたいと考えている方も受講可能です。日程が決まり次第、タントクルセンターホームページやインスタグラム等でお知らせします。

東根市ファミリー・サポート・センター 略してファミ・サポはこんな時に利用できます

東根市ファミリー・サポート・センターは、地域の中で助け合いながら子育てをする会員組織です。子育てのお手伝いをして欲しい人(利用会員)と、子育てのお手伝いができる人(協力会員)が会員となり、子どもの一時的なあずかりや保育施設・習い事への送迎といったお手伝いをしています。

依頼の一例

他にも「この場合は利用できるかな?」「こういう利用の仕方はできるかな?」など、まずはお気軽にお問い合わせください。

TEL 0237-43-0731(ファミ・サポのホームページ:二次元バーコード)

遊びに来ているママの声★ あそボイス 「やってみたい!」ができる場所

お母さんの名前
蜂巣(はちす) 梨沙(りさ)さん
お子さんの名前
結椰(ゆいな)さん(11才)、純深(あやみ)さん(8才)、剛琉(たける)さん(3才)

コマは「回す」のではなく、バケツにためた水の中に浮かべてみる。三輪車は「乗る」のではなく、砂場に埋めてみる。(どちらも長男が実際にやったことです。)大人の想像からは予想できない遊びをしたとき、「その使い方はダメだよ」と注意するでもなく、正しい遊具の使い方を教えてくれるのでもなく、「その発想おもしろいね!」とただ子どもの遊びを見守ってくれる場所。それが「あそびあランド」だと思います。

子どもたちは、自分の個性を認め、ありのままの姿を受け入れてくれるあそびあランドと、常駐しているプレイリーダーの方々が、大好きです。

板の上をすべって遊ぶ親子あそびあランドに遊びに来ている親子外で遊ぶ子どもおやつを食べる子ども

令和6年度 これからの子育てを考える 連続講座 子どもにとって最善の利益(well-being)とは? 第3回開催のお知らせ!

「生きているだけですごいんだ」〜子どもたちの幸福のために大人ができること〜

第3回講師の西野博之氏
日時 令和7年2月28日(金)19:00〜20:30
会場 さくらんぼタントクルセンター 大ホール+オンラインにて
定員 先着200名
講師 認定NPO法人フリースペースたまりば 理事長 西野 博之氏
参加費 参加無料!
参加資格 子どもに関わるすべての大人
申込締め切り 第3回の申込締め切りは2月25日(火)

小中学校の不登校児童生徒は約30万人。9年連続で増加し、過去最多となりました。なんでうちの子は「ふつう」にできないんだろうと学校に行かないわが子に親の不安と苦悩は増すばかり。フリースペースたまりば理事長の愛称「にしやん」を講師に招いて、不登校や登校渋りに悩む親や教師が抱きがちな誤解を、子どもの視点から読み解きます。にしやんが解説することで、親や教師が「そう考えればいいのか」と思えるヒントが見つかります。

申込受付はインターネットのみで行います。下の二次元バーコードまたはあそびあランドホームページの申込みフォームからお願いします。

施設のご案内

さくらんぼタントクルセンター

けやきホール/子育て支援センター/ファミリー・サポート・センター

住所
〒999-3796 山形県東根市中央一丁目5番1号
電話
0237-43-0731
FAX
0237-43-0732
利用時間
9:00〜18:30
休館日
毎月第2水曜日(8月は第4水曜日)※祭日にあたる場合は翌日

ひがしねあそびあランド

住所
〒999-3721 山形県東根市大字東根乙1119番地の1
電話
0237-43-5551
FAX
0237-43-5557
開園時間
4月1日〜9月30日 9:00〜18:00 10月1日〜3月31日 9:00〜16:00
休園日
毎月第2水曜日(8月は第4水曜日)※祭日にあたる場合は翌日・年末年始(12月28日〜1月4日)

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※紙面から文字を起こして掲載しています。紙面のレイアウトや写真は「紙面で見る」でご覧いただけます。

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