9月9日は救急の日。(ずいぶん過ぎてしまいましたが・・・)
最近、災害も多発していることから、防災の意識が高くなっていることを感じます。
食品の備蓄や防災セットの準備など、されていますか?
そしてお母さん方が気になるのが、避難生活の際の食事の準備。
ということで、いつもあそびあキッチンで行っている災害時に役に立つ「アイラップ調理」を、ブログで詳しくやってみたいと思います。
アイラップ調理・・・
本来はハイゼックスと言って、赤十字での炊き出しの際に使っていた個々にご飯を炊くことのできる、分量の線が入った耐熱性の高気密のポリ袋での調理の事です。これを使用してご飯を炊いたり、調理をしていました。
ただ、この袋は赤十字などでしか扱っておらず、いつも近くにあるとは限りません。
そこである方が、近くにあった「アイラップ」でやってみたそうです。
それがとても使いやすくハイゼックスと同じように使用できたことから、アイラップでの調理を始めたそうです。
ハイゼックスやアイラップは、高気密の耐熱性のポリ袋です。
耐熱性でないとお湯に入れた時に、袋が溶けてしまいますので気を付けてね。
ところでアイラップ、山形県民にはおなじみですが、他県にはないようです( ゚Д゚)
今回は、アイラップ調理で、一食分を作ってみたいと思います。
【・ごはん ・おかゆ ・さば大根 ・三種のサラダチキン ・マッシュポテト ・さつまいも蒸しパン 】
これが、一気に作れるんですよ(^o^)丿
まず、大きなお鍋に、お湯を沸かします。
水がないときは、川の水でもプールの水でも大丈夫。気を付けて作れば、お鍋の水は袋には入りませんから(^O^)
まずは基本のごはん。
お米とお水は同量です。
災害の時は計量カップなどないことがほとんどです。
このように、湯飲み茶わんやお椀など、何でもいいです。
同量をアイラップに入れ、空気を抜いて真空にし、上の方を縛ります。
気が付きましたか?お米、洗っていません。今のお米は、無洗米でなくても洗わなくても大丈夫。
災害時はお水も不足します。最低限のお水で生活しないといけません。そのことを考えると、お米を研がなくてもいいと思います。
空気を抜きにくい時は、ためた水の中に入れるとひとりでに袋がしぼむので、抜きやすいですよ(^^)
小さなお子さんの、離乳食も作らないといけない時がありますよね。
その時は、お米の3~5倍の水を入れることで、簡単におかゆが作れるのです。
でも、お米の量を減らさないとお水か入りきらなくなるので、気を付けてくださいね(*^^)v
お湯が沸いたら、先に入れてしまいます。お米は30分~40分沸騰させ、10分くらい蒸します。
お鍋の底にあたると、袋が溶けてしまいますので、ざるを入れたりお皿を一枚入れたりすると安心です。
その間にさば大根。
大根を切ってアイラップに入れます。
時間がある時は厚く切ってじっくり。時間がないときは薄く切って早く火が通るようにするといいと思います。
そして山形の家庭なら、必ず一個は在庫を持っているさば缶。
これを汁ごと全部入れます。
そして味しょうゆを大さじ2程度入れます。
めんつゆの時は大さじ2入れたら、お醤油を小さじ1くらい入れた方がいいかも(^^)/
これも空気を抜いて、上の方を縛ります。鍋に入れる時は平らにします。基本的には20分ほど煮ます。
次はサラダチキン。
むね肉1キロ買ったら、3枚入ってたので三種類のチキンを作りたいと思います。
アイラップ調理では同じ鍋の中で、いろいろなものが一緒に作れたり、同じものでも別の味にできたりするので、便利です。
子ども用の味と、大人用の味も、一緒に作ることができます(#^.^#)
まずはチキンをフォークで刺して、味がしみこみやすくなるようにします。
一枚は塩のみ、二枚目は塩こしょう、三枚目はバジルソルトで味を付けました。
同じように空気を抜き、上の方でしっかり閉じます。お湯のなかにいれたら、20分ほどで出来上がります。
そして赤ちゃん用にはマッシュポテト。
ある程度の大きさに切ってアイラップに入れ、空気を抜いて閉じます。
お米を入れて約20分経ちました。すでにお米を入れているお鍋に一緒に入れてしまいます。
そうすることで、出来上がりの時間をそろえることができます。
火加減は・・・
沸騰し続けている方がいいですが、あんまり強く沸騰していなくても大丈夫です。
それでは、デザートも作ってしまいましょう( *´艸`)
今の旬のさつまいもを、四角く切ります。ボウルに水を張ったものに切ったさつまいもを入れ、ちょっとだけあく抜き。
お皿に入れて、ふわっとラップをしてレンジでチン。さつまいもを柔らかくしておきます。
ホットケーキミックスの分量に合わせて、牛乳と卵を混ぜます。その後ホットケーキミックスを入れて混ぜます。
最初から一緒に混ぜてもいいですが、ちょっと卵黄が混ぜにくいのです。お好みでどうぞ(^_-)-☆
この時、20~30gくらいのバターを入れると、しっとり出来上がります。
ませ終わったら、さつまいもも入れます。
よく混ぜたら、平らにします。そうじゃないと、真ん中に火が通りにくいのです(*_*;
そうしている間に、さば大根とマッシュポテトが出来上がったようです。
それだけ先に取り出します。
マッシュポテトは、袋のままふきんなどをあててつぶせば出来上がりです。
ここでさつまいも蒸しパンを投入!
時々返しながら20分煮ます。
ご飯とおかゆも出来上がったようなので、鍋から取り出します。
ご飯は袋の上の方を切りほぐしておきます。おかゆも、いい感じに出来上がりました。
チキンが出来上がったので、取り出します。
そして、災害時、問題なのが器。洗ったりすることが難しかったりするのですが・・・
アイラップだと、こんなことができるのです。
器の中に入れてアイラップを広げるだけ。
器も汚れず、もし残ってしまっても、袋の上の方を切っておけば、もう一度結んで取っておくこともできます。
チキンや、ご飯も・・・
今日のチキンは、ちょっとサラダっぽく、レタスとスプラウトブロッコリーを使って(^^♪
ドレッシングは、チキンを作ったときに出た汁にヨーグルトを混ぜ、もう少しバジルソルトを足して味を調えました。
これ、意外といけますよ(^_-)-☆
今日のご飯は・・・
離乳食も一緒に出来上がりました
忘れていました、デザート!
袋から出して切り分けました。ちぎって食べてもいいかもしれません。
アイラップ調理は、災害の時だけでなく、日ごろの食事つくりやアウトドア、離乳食などでも使えます。
お父さんでも子どもたちでも、簡単にできます。
まずは一度やってみることが大切かなと思います。
あそびあのおばちゃん ほそや